おさびし山のホームメードケーキ
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ルネサンス時代のデザート
ルネサンス時代にヨーロッパの文化は非常に繁栄します。これは強大な権力を持つ王家が栄え、平和が続くことにより、精神的,経済的余裕ができ、芸術などが盛んになったためです。
食文化も例外ではありません。ルネサンスの発祥はイタリアでした。金融業から成り上がったメディチ家が芸術家や学者を保護し、活気ある都市生活を背景にルネサンスが花開いたのです。

そのメディチ家から、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス国王アンリ2世にお輿入れをしました。この時フィレンツェから多くのコックが随行しましたが、このようにフランスの国王や貴族が多くのコックをはじめとする職人を連れてきたのが、今日のフランス料理繁栄のもとと言われています。フランス料理の材料のトリュフやソースを珍重する料理は、この時期にフランスに入ったとされています。

この時代にいわゆるコースの中のデザートも確立されました。中でも氷菓子(イタリア語ではジェラード、フランス語ではソルベ[シャーベット])は結婚披露宴に供され、話題になりました。そしてフランス料理のデザートとしてソルベが代表的なものとなったのです。
また銀食器を使う優雅なマナーも、カトリーヌが王妃になった頃から定着していきました。

このようにフランスがヨーロッパの文化の中心になるのに伴い、フランスのお菓子も従来の素朴なものから、洗練されたものへと変わっていきました。
そんな華やかな食文化は、ルネサンス当時は限られた王族や貴族のものでした。しかしやがて王家が衰え、革命が起こることにより、貴族などに抱えられていた職人が街に出て行くことになります。そうしてはじめてこうした食文化は民衆のものになっていったのです。

またヨーロッパでは修道院でも独自の食文化が発展しました。これは修道院の幹部が貴族と同様の待遇を受けていたこと、閉ざされた世界であったため独自の文化が発達したことなどが要因としてあげられるでしょう。
クッキーなどの焼き菓子に有名なものが多く、マドレーヌも修道院で生まれたという説があります。日本でも函館のトラピスチヌ修道院のバター飴は広く知られています。

 

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