おさびし山のホームメードケーキ
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ショートケーキの友 いちご
白いホイップクリームでデコレーションしたショートケーキには、いちごが欠かせません。そのあざやかな赤い彩りはもちろん、適度なすっぱさもぴったりのアクセントです。今回はそんないちごについてご紹介しましょう。

いちごはバラ科の草木で、一般的には春から初夏が旬ですが、最近ではハウス栽培や品種改良などで、ほぼ一年中食べられます。
現在のいちごのルーツは意外と新しく、17世紀のオランダで、北米原産のバージニアイチゴと南米原産のチリイチゴを掛け合わせてつくられました。ちなみに当時のイギリスでは、いちごは正義の象徴とされていました。いちごは他の植物と一緒に植えても、周囲の影響を受けずにおいしい実をつけることから、周囲にまどわされないという意味で象徴とされたようです。そのため貴族は冠にいちごの葉の飾りをつける習慣がありました。

日本には昔から野イチゴが自生しており、枕草子にもでてきます。しかし今のいちごは江戸時代後期にオランダから輸入されたのが始まりです。
明治の終わりには、ヨーロッパなどから輸入したいちごを掛け合わせて、新宿御苑で「福羽」といういちごが作られましたが、まだまだ高級品でした。当時は静岡の久能山を中心に、石垣いちごが盛んでした。これは石垣の間の土の部分でいちごを育てるもので、石にあたる太陽の保温熱で自然に早く収穫できるように工夫したものです。
その後ハウス栽培が盛んになり、石垣いちごはすたれていきましたが、収穫量は増えていきました。大衆が普通に食べられるようになったのは、昭和40年ごろからです。そして現在も品種改良が活発に行われており、東の「女峰」,西の「とよのか」などが有名です。

いちごはビタミンCが100g中80mgも含まれています。ビタミンCはメラニン色素の増加を抑えるため、しみ,ソバカスの予防にもなります。ただし熱するとビタミンCは壊れやすいので、生で食べる方がよいでしょう。
そのいちごの食べ方ですが、まずヘタをつけたまま真水で洗います。塩水で洗うのはよくありません。またとても傷つきやすいので、丁寧に洗いましょう。そしてそのあとでヘタをとって食べます。ケーキに使うときも、手順は同じです。
ジャムにしたり、ムースにしたり、いろいろな利用法がありますが、やっぱり生のままがおいしいし、体にもよいようです。

 

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