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ちょっと地味?キウイフルーツ
キウイフルーツって、南方系のフルーツのイメージがあるのですが、サラダの飾りだったり、味もおとなしくてちょっと地味な感じがします。それもそのはずで、いわゆるトロピカルフルーツと呼ばれる熱帯果樹ではなく、カキやクリなどと同じ温帯果樹に属します。
今回はそんなキウイフルーツについてご紹介します。

キウイフルーツは、あの猫を酔わせるというマタタビ科マタタビ属に属し、中国中南部の揚子江沿岸原産の植物です。原種はオニマタタビとよばれ、古くから食用にされてきました。
そのオニマタタビを1904年にニュージーランドに持っていって育成。温暖な気候があっていたこともあり、優れた固体を選んで栽培し、ヘイワード種という今でも最もポピュラーな品種が生まれました。その後アメリカやオーストラリアなどでも作られるようになりましたが、今でもニュージーランドはおもな産地として有名です。
また日本でも1966年から栽培が始まり、愛媛、福岡、和歌山、静岡など温暖な地を中心に、多く作られています。ミカンの転換作物として普及したので、ミカンの産地が多いようです。
ちなみに比較的簡単に栽培できるので、家庭菜園でも人気があります。

キウイフルーツという名前ですが、一般的にニュージーランドの国鳥であるキウイに形が似ているのでその名がつけられたといわれています。しかしそれを裏付ける証拠はなく、どうもニュージーランドの果物というような意味で名づけられたようです。(キウイフルーツ研究室

日本では開花は6-7月ぐらいで、花の付け根に1〜3個ぐらいの実をつけます。収穫は10月から11月で、収穫後に追熟という処理が必要で、エチレンガスの中にしばらく置いておきます。これは、木になっている状態では熟しにくいためで、また輸送に際して未熟な固いもののほうがよいこともあり、お店ではやや未熟なものを売ることが多いようです。
ちなみにリンゴやバナナは熟するときにこのエチレンガスを自分で出すので、未熟なキウイフルーツを買ってきた時は、リンゴやバナナといっしょにポリ袋などに入れて置くと、早く食べられるようになります。
未熟なものは酸味が強く渋味もあるので、追熟させて、押すと弾力があり、少しへこむぐらいになってから食べましょう。

キウイフルーツは6〜8cmの断面が楕円の球形で、皮は褐色で厚く、表面に細かい毛が生えています。果肉はヘイワードやブルーノなどの品種が鮮やかなエメラルドグリーンで、ゼスプリゴールドのような果肉が黄色い品種もあります。
成分は、ビタミンCがミカンの2倍、カリウムも多く含まれているという特長があります。またタンパク質分解酵素のアクチニジンを含むので、果汁やつぶした果肉に生肉をつけておくと、やわらかくなるほか、肉料理といっしょに食べると消化を助けます。
ただしゼラチンは固まらなくなるので、ゼリーには使えません。ちなみにシナモンにはアクチニジンを弱める働きがあるので、シナモンを使うとキウイフルーツを入れたゼリーを固めることができます。

甘味は強くなく、ちょっと酸っぱくて、インパクトはあまりないフルーツですが、ビタミン類とクエン酸、リンゴ酸などの有機酸、食物繊維を豊富に含み、疲労回復などにもよいので、いろいろ使ってみてはいかがでしょうか。他にはあまりないグリーンという彩りも、赤や黄色と組み合わせて、楽しめると思います。

 

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